難病や障害のある子どもたちに「遊び」の力で笑顔を届ける「あそびのむし」プロジェクトの第3弾が始動します。東京おもちゃ美術館が日本財団の助成を受けて実施するこの取り組みでは、2025年度に全国120ヶ所の施設へ厳選されたおもちゃセットを無償で配布します。
5年間で360施設に支援の輪を拡大
「あそびのむし」プロジェクトは、芸術と遊び創造協会 東京おもちゃ美術館(新宿区、理事長 多田千尋)が主催し、日本財団(東京都港区、会長 笹川陽平)の助成を受けて実施している難病児支援事業です。
これまでの実績
- 2020年度第1弾:90ヶ所
- 2023年度第2弾:150ヶ所
- 合計配布実績:240ヶ所
第3弾となる2025年度は120ヶ所の施設が対象となり、2026年1月~3月頃にかけて順次お届けされる予定です。
世界のおもちゃ40点を2箱でお届け
各施設には、東京おもちゃ美術館が厳選した「世界のおもちゃ40点」がおもちゃボックス2箱に分けて配布されます。これらのおもちゃは、難病や障害のある子どもと家族が一緒に楽しめるよう特別に選ばれたものです。
おもちゃ配布だけじゃない充実サポート
「あそびのむし」プロジェクトの特徴は、単なるおもちゃの配布にとどまらない点にあります。
①専門研修で遊びのプロから学ぶ
おもちゃと遊びのプロ・おもちゃコンサルタントによる研修会を実施し、障害児支援の現場で活かせる**「遊びの工夫」を具体的に学ぶ**ことができます。
②全国ネットワークで施設同士がつながる
同じ課題を抱える施設同士をつなぐ「あそびのむしネットワーク」づくりも進行中です。これにより、支援の質の向上と情報共有が促進されます。
③年1回の全国大会で交流深化
2026年5月31日(日)開催予定の「あそびのむし全国大会」では、参加施設の関係者が一堂に会し、仲間と学び・語り合える場が提供されます。
対象施設と参加方法
参加対象施設
- 病院併設型保育施設
- 障害児支援施設
プロジェクトの理念
「遊びは、子どもたちの心を癒し、育てる力を持っています」「おもちゃを手にした瞬間、子どもたちの目が輝きます」
このように、遊びを「心の栄養」と位置づけ、医療・福祉の現場に遊びの力を届けることを目指しています。
支援する2つの団体について
日本財団
1962年創立の日本最大規模の財団として、ボートレースの売上金からの交付金を財源に、子ども・障害者・災害・海洋・人道支援など幅広い分野で活動を推進しています。
芸術と遊び創造協会
優良なおもちゃをコミュニケーションツールとして活用し、多世代での交流を推進する認定NPO法人です。以下の活動を展開しています。
- 東京おもちゃ美術館の運営(新宿の旧校舎を活用)
- 全国180ヶ所の子育てサロン「おもちゃの広場」の運営
- 全国9の小児病棟でのおもちゃコンサルタント派遣
- オンラインでの病児の遊びケア
医療・福祉の現場で懸命に治療や療養に取り組む子どもたちとそのご家族にとって、「あそびのむし」プロジェクトは貴重な癒しと成長の機会を提供しています。参加を希望される施設の関係者の方は、ぜひこの支援の輪にご参加ください。
ソース元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000091.000007920.html