阪府は2025年7月、災害発生時に在宅で人工呼吸器などの医療機器を使用する難病患者を支援する「難病患者ひなんサポーター」制度を新たにスタートしました。この取り組みは、地域共助の観点から、府内在住の大学生・専門学校生(18歳以上・30歳未満)を中心にボランティア登録を呼びかけているのが特徴です。
どんな取り組みなの?
サポーターの主な活動内容
- 災害時、保健所からの依頼を受けて地域内の難病患者宅を訪問し、避難の手伝いや状況確認などを行います。
- 荷物運びや人工呼吸器等の電源確保など、医療的ケアを受ける在宅患者の“災害時の困りごとに対する実践的サポートです。
- 活動はご自身やご家族の安全確保が最優先となっており、無理のない範囲での協力が求められます。
研修受講と正式登録の流れ
- 「難病患者ひなんサポーター研修会」(例:第1回は8/2 グランフロント大阪で開催、定員60名・参加費無料)で、災害知識や難病患者の生活について学ぶ。
- 希望者は所定の登録申請を行い、「登録者証」が発行されます。
- サポーターは活動時にヘルメットなど保健所の物品貸与を受け、安心して活動できます。
- ボランティア活動保険にも自動加入(保険料は大阪府負担)。
社会背景と意義
在宅で難病と闘いながら医療機器を使う患者さんは、停電・避難・重い荷物など災害時に多くのリスクを抱えています。専門のサポーターが地域にいることで、いざという時の「命綱」になります。地域防災・福祉の両面で新しいモデルとなる事業です。
こんな人におすすめ
- 大学生・専門学校生で地域貢献・防災支援に興味がある方
- 医療や看護、福祉、社会貢献分野への関心がある方
- ボランティアとして実社会で役立つ経験をしたい方
お問い合わせ・申込方法(抜粋)
- 申込方法:大阪府行政オンラインシステム経由、またはチラシ内QRコードから
- 問い合わせ先:大阪府健康医療部 保健医療室 地域保健課 疾病対策・援護グループ
まとめ
「難病患者ひなんサポーター」への登録は、誰かの命を守る大切な第一歩です。若い力の活躍が、障害や難病のある人も安心して暮らせる社会を実現していきます。興味のある方は、ぜひ研修会への参加と登録をご検討ください。
ソースURL: https://www.nikkinonline.com/premium/trendslist/301264