聖マリアンナ医科大学難病治療研究センターの唐澤里江准教授が、米国のCure JM財団から2年間の研究助成「Large grant award」を受賞しました。この研究助成は、小児の希少免疫疾患である若年性筋炎(Juvenile Myositis:JM)の研究と治療法開発を促進するために提供されるものです。

研究内容と期待される成果

唐澤准教授の研究は、若年性皮膚筋炎の臨床的特徴に関連する筋炎特異的自己抗体に焦点を当てています。具体的には、これらの自己抗体が血管内の細胞におけるタンパク質発現にどのように影響するかを解明することを目的としています。

この研究成果により、若年性皮膚筋炎の血管を標的とした新たな治療法開発の可能性が広がると期待されています。若年性皮膚筋炎は小児の難病であり、効果的な治療法の開発は世界中の患者にとって大きな意義を持ちます。

Cure JM財団について

Cure JM財団は、若年性筋炎の研究・治療法開発のための助成金提供だけでなく、疾患の認知度向上や患者への支援、情報提供にも積極的に取り組んでいる米国の財団です。

今後の発表予定

唐澤准教授は、2025年に米国シカゴで開催される「The 15th Annual Cure JM National Family Conference」、さらに2026年に開催される関連シンポジウムにおいて、この研究成果について口頭発表を行う予定です。

聖マリアンナ医科大学難病治療研究センターの診断治療法開発 創薬部門を拠点とするこの研究は、国際的な難病研究の分野で日本の存在感を示す重要な取り組みとなっています。

ソースURL: https://nanchiken.jp/news/250512

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