武田薬品工業が、免疫不全症の治療薬「ハイキュービア® 10% 皮下注セット」の発売を開始しました。この薬は、日本で初めて承認された皮下注用の免疫グロブリン製剤で、患者さんの負担を大幅に軽減する治療薬です。

特徴

投与頻度が大幅に減少

従来の皮下投与薬は1週間または2週間ごとの投与が必要でしたが、ハイキュービアは3週間または4週間に1回の投与で済みます。

2つの薬剤の組み合わせ

皮下組織の透過性を高める薬剤(rHuPH20)を先に投与し、約10分後に同じ部位に免疫グロブリンを投与する仕組みです。これにより大量投与が可能になります。

対象となる病気

無又は低ガンマグロブリン血症という、体内で抗体が作られない、または少ない病気の患者さんが対象です。この病気の患者さんは感染症にかかりやすく、治りにくいという特徴があります。

臨床試験で効果を確認

日本人患者さん16例を含む複数の臨床試験で、安全性と有効性が確認されています。現在、世界45カ国以上で承認されている実績のある治療薬です。

患者さんへのメリット

投与回数が減ることで、通院の負担や日常生活への影響が大幅に軽減されます。また、皮下注射のため静脈路の確保も不要で、より簡便な治療が可能になります。

この新薬により、免疫不全症の患者さんがより快適に治療を継続できるようになることが期待されます。

ソースURL: https://www.takeda.com/jp/newsroom/local-newsreleases/2025/hyqvia-subcutaneous-set-launch/

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