埼玉県内で5月16日から始まる航空自衛隊入間基地とのコラボ献血キャンペーンは、血液製剤を必要とする多くの難病患者にとって大きな意味を持ちます。医療現場では輸血用血液製剤の需要が増加しており、安定供給のためには多くの方の献血協力が必要とされています。

血液製剤が必要な代表的な難病として「再生不良性貧血」があります。この疾患は血液中の白血球、赤血球、血小板のすべてが減少する汎血球減少症を特徴とし、骨髄で血球が十分に作られないために貧血症状、感染による発熱、出血などが起こります。重症度によって治療法が異なり、特に重症例では定期的な輸血が必要となります。

また「自己免疫性後天性凝固因子欠乏症」(後天性血友病とも呼ばれる)も血液製剤が不可欠な難病です。この疾患では突然広範な皮下出血や筋肉内出血を多発することが多く、頭蓋内、胸腔内、腹腔内出血や後腹膜出血などの致命的な出血を防ぐために、凝固因子製剤による治療が必要です。

血友病A(3,938人)、フォンビレブランド病(764人)、血友病B(872人)など、患者数は少ないものの血液凝固因子製剤が生命維持に不可欠な疾患も多くあります。

今回の献血キャンペーンは日本赤十字社関東甲信越ブロック血液センターが主催し、航空自衛隊入間基地の全面的な協力のもと実施されます。「人命救助の最後の砦」と呼ばれる航空救難団入間ヘリコプター空輸隊の現役隊長による直筆メッセージ入りの特製クリアファイルが数量限定(1,000枚)でプレゼントされます。

このクリアファイルは表面に航空救難団と入間ヘリコプター空輸隊のロゴマークと空輸隊長からの直筆メッセージ、裏面にはUH-60Jの撮り下ろしカットとU-125Aがデザインされた特別仕様となっています。昨年も同様のキャンペーンが実施され、好評を博したことから今回第2弾として企画されました。

キャンペーンに参加するには、埼玉県内の献血ルームや対象の移動採血バスで受付時に記念品希望の申告をし、400mL献血または成分献血に協力する必要があります。献血バスの対象会場については、埼玉県赤十字血液センターのホームページ「献血バス運行スケジュール」で確認できます。

キャンペーンは5月16日から開始され、記念品がなくなり次第終了となります。この機会に献血に協力して、血液製剤を必要とする難病患者を支えましょう。

詳細は以下からご確認ください。

ソースURL: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000046.000130287.html

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