大阪大学の研究グループが、指定難病「顕微鏡的多発血管炎(指定難病43)」の発症と悪化に関わる「悪玉」好中球を世界で初めて発見しました。研究チームは患者の好中球1細胞解析に成功し、インターフェロンガンマの刺激を受けた特殊な好中球が増加していることを突き止めました。
この好中球はANCAによる刺激に強く反応して活性化し、血管炎の悪化に関与します。さらに、血中のインターフェロンガンマ濃度を測定することで、高い精度で病気の再燃を事前に予測できることも判明しました。この成果は4月24日に科学誌「Nature Communications」に掲載され、難病診療の新たなバイオマーカーとして期待されています。
ソースURL: https://resou.osaka-u.ac.jp/ja/research/2025/20250424_1