大塚製薬が開発中のIgA腎症治療薬「シベプレンリマブ」について、フェーズ3臨床試験で画期的な成果が発表されました。2025年6月6日にオーストリアで開催された欧州腎臓学会において、この革新的治療薬の有効性が実証されました。

51.2%の尿蛋白減少を実現

VISIONARY試験の中間解析結果では、シベプレンリマブ投与9ヵ月後の尿蛋白/クレアチニン比が、プラセボ群と比較して51.2%(P<0.0001)の有意な減少を示しました。この結果は、IgA腎症治療において極めて重要な意味を持ちます。

安全性も良好

安全性プロファイルも良好で、有害事象の発現率はシベプレンリマブ群76.3%、プラセボ群84.5%でした。重篤な有害事象はシベプレンリマブ群3.9%、プラセボ群5.4%と、むしろプラセボ群の方が高い結果となりました。

FDA承認に向けた進展

2025年3月にFDAへ申請が提出され、5月には優先審査指定を受領。審査終了目標日は2025年11月28日に設定されており、承認への期待が高まっています。

これまで有効な根本的治療法が限られていたIgA腎症患者さんにとって、大きな希望となる画期的な進展です。

ソースURL: https://www.otsuka.co.jp/company/newsreleases/2025/20250606_1.html

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