毎日新聞が2025年12月5日に報じた内容によると、出血を止める役目を果たす血小板が少なくなる国の指定難病「免疫性血小板減少症」について、原因解明と治療法の進展が見られています。自己抗体によって血小板が壊れることが原因であると分かってきました。

免疫性血小板減少症とは

免疫性血小板減少症は、血液中の血小板が減少することで出血しやすくなる病気です。血小板は出血を止める重要な役割を担っており、この血小板が少なくなることで、皮下出血や鼻血、歯茎からの出血などの症状が現れます。

この病気は国の指定難病に指定されており、長期にわたる治療が必要となるケースが多くあります。これまで原因が明確でなかった部分がありましたが、研究の進展により病態のメカニズムが解明されつつあります。

自己抗体による血小板破壊のメカニズム

研究により、免疫性血小板減少症は自己抗体によって血小板が壊れることが原因であることが分かってきました。自己抗体とは、本来は外敵から身体を守るはずの免疫システムが、誤って自分の身体の成分を攻撃してしまう抗体のことです。

免疫性血小板減少症では、この自己抗体が血小板を異物と認識して攻撃し、破壊してしまうことで血小板数が減少します。このメカニズムが明らかになったことで、より効果的な治療法の開発につながることが期待されています。

治療法の進展

原因解明が進んだことで、免疫性血小板減少症の治療法も進展しています。従来の治療法に加えて、自己抗体の働きを抑える新しいアプローチの治療法が開発されつつあります。

病態のメカニズムが解明されることで、患者さん一人ひとりの状態に応じた、より適切な治療法の選択が可能になることが期待されます。今後も研究が進むことで、免疫性血小板減少症の患者さんの生活の質の向上につながることが期待されています。

ソースURL: https://mainichi.jp/articles/20251205/dde/018/040/008000c

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