東京都の小池知事が、熱中症対策として都内在住の65歳以上の高齢者と障害者を対象に、エアコンの購入費用を8万円補助すると発表しました。多くの高齢者が熱中症で緊急搬送されている現状を受け、生命を守る緊急支援策として実施されます。
8万円の大幅補助で店舗での値引きが可能
この支援制度では、エアコンを設置していない方や故障などで使えない方が対象となり、省エネ性能が高いエアコンを購入する場合に店舗で直接値引きを受けることができます。
実施期間
8月30日から来年3月末までの約7ヶ月間実施され、対象となる方は期間中いつでも申請が可能です。
対象者と利用条件
対象者
- 都内在住の65歳以上の高齢者
- 都内在住の障害者
利用条件
- 現在エアコンを設置していない方
- 故障などでエアコンが使えない状態の方
- 省エネ性能が高いエアコンを購入する場合
小池知事「電気代節約効果も期待」
小池知事は22日の定例会見で、この支援策について詳しく説明しました。多くの高齢者が熱中症で緊急搬送されている現状を踏まえ、「エアコンを使って熱中症を防ぐとともに、省エネ性能が高ければ電気代も節約できる」として、積極的な支援活用を呼びかけました。
既存の「東京ゼロエミポイント」制度との違い
東京都では現在、「東京ゼロエミポイント」事業を実施しており、省エネ性能の高い家電に買い替えた都民に対してポイントを付与しています。
従来の支援内容
- エアコン新規購入の場合:1万円分のポイント付与
今回の新制度
- 対象を高齢者・障害者に限定
- 支援額を8万円に大幅拡充
- 熱中症対策に特化した緊急支援
都議会4会派の要望が実現
この支援拡充の背景には、9月18日に都民ファーストの会、自民党、公明党、国民民主党の都議会4会派が小池知事に対して行った要望があります。
各会派は「熱中症対策として、高齢者や障害者世帯へのエアコン購入費の支援拡充」を求めており、今回の8万円補助はこの要望に応える形で実現しました。
熱中症から命を守る重要な支援策
近年の猛暑により、特に高齢者の熱中症による救急搬送件数が増加しており、エアコンの設置は生命に関わる重要な問題となっています。
この支援制度により、これまで経済的な理由でエアコンの設置をためらっていた高齢者や障害者の方々が、安心して夏を過ごせる環境を整えることができそうです。
対象となる方は、お住まいの地域の家電量販店などで制度の詳細や申請方法について確認し、この貴重な支援機会をぜひご活用ください。省エネ性能の高いエアコンを選ぶことで、初期費用の負担軽減と長期的な電気代節約の両方が期待できます。
ソースURL: https://news.ntv.co.jp/category/society/ff40502359a74f42953380404bde4eff