東京都は、障害のある人もない人も互いを尊重し支え合いながら共に生活する社会の実現を目指し、7月20日を「ヘルプマークの日」として新たに制定しました。この取り組みは、世界陸上やデフリンピック開催の機会を捉え、障害への理解をさらに促進することを目的としています。
ヘルプマークとは
ヘルプマークは、義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方など、外見からは分かりにくくても援助や配慮を必要としている方々が、周囲に配慮を必要としていることを知らせるためのマークです。
東京都が平成24年に作成したこのマークは、平成29年7月20日にJIS規格に登録され、全国共通のマークとなりました。現在では全都道府県で導入されており、障害の見えにくさに対する社会の理解を深める重要なツールとなっています。
普及啓発の取り組み
東京都は「ヘルプマークの日」の制定に合わせ、以下のような普及啓発活動を集中的に実施します
- 動画を活用したSNS広告の展開
- 都庁舎のライトアップ
- 各種イベントでの普及啓発
- デフリンピック競技会場でのポスター掲示
ヘルプマークを身に着けた方を見かけたら
東京都は、ヘルプマークを身に着けた方を見かけた際の行動として、以下の3点を呼びかけています
- 電車・バスの中で、席をお譲りください
- 駅や商業施設等で、声をかけるなどの配慮をお願いします
- 災害時は、安全に避難するための支援をお願いします
この取り組みは、「2050東京戦略」の戦略9「共生社会:障害の有無に関わらず誰もが輝ける社会の実現」を推進するものです。ヘルプマークの普及を通じて、外見からは分かりにくい障害や難病への理解が広がり、誰もが暮らしやすい社会の実現が期待されます。
ソースURL: https://www.metro.tokyo.lg.jp/information/press/2025/05/2025051604